![](copy[3].gif)
普段、何気なく使用しているプラスチック製品ですが、その歴史はあまり古くありません。
最も古いもので19世紀後半に工業用に開発されたもので、私達の生活に入ってきたのは
20世紀の中頃からです。
それが現在では技術革新や研究開発の末、大量生産が可能になり価格の低下につながり、
日常的に使う製品のほとんどがプラスチック製になったのです。
![](m01[1].jpg)
ペレット
現在では、プラスチック製品を作る場合、いろいろな方法がありますが、プラスチックの種類や
製品の形に合わせて使い分けます。
ここでは、プラスチックの代表的な種類であるポリプロピレンを原料にしたガーデニングには欠かせない、
プラ鉢が出来るまでをご説明いたします。
プラスチックの材料は通常ペレットと呼ばれる粒状でこれを熱と圧力をかけて型に入れたり、
型に通して押し出したりしていろいろな形の製品を成型します。
プラ鉢のほとんどは型に材料をいれて作る射出成型という方法で作られています。それらが、
プラ鉢になる過程ですが大まかに言って次のような工程になります。
![](title01[1].gif)
![](n01[1].gif)
これはタンブラー混合機(コンクリートミキサーみたいな物)の中に原材料と
着色剤をまぜて成型材料を作ります(原材料はもともとは半透明)。
![](n06[1].gif)
![](n02[1].gif)
射出成型機に成型材料を入れ、高温で溶かして型に送り込み、数百トンの
圧力をかけ取り出します。
![](n06[1].gif)
![](n03[1].gif) 成型機から出てきた鉢にPOSシールや商品名などのラベルを貼ります。
![](n06[1].gif)
![](n04[1].gif) 人の手により外観や色調のチェックをします。
![](n06[1].gif)
![](n05[1].gif) これらの商品を段ボールに詰め発送致します。
![](m02[1].jpg)
以上のような工程を経て出来上がったものが皆様のお手元にあるプラ鉢です。
![](title02[1].gif)
まずは軽くて、割れにくいということが言えます。そのため、管理する際に移動が非常に楽に出来ると
いった利点があります。
それに加え、いろんな形状やカラーで成形することが出来るので、お客様の要望に合わせて対応できる
素材と言っても良いでしょう。
その一方で、空気や水を通さないために通気性が悪いと言えることも特徴の一つです。
この特徴は鉢という製品にするには不向きなものですが、その点ををカバーするのが鉢底の構造です。
鉢底を上げ底構造にしていることや排水穴を多くしていることで通気性、排水性を確保しているわけです。
しかし、最近の培養土は土自体の固体性能が上がっており通気性が向上しているため、鉢の通気性が
良すぎると水やりの回数が増えるなど、余計な手間がかかることもありますので注意が必要です。
それとプラ鉢やプランターの底に付いているスノコも同じ役割を果たしていますが、スノコにはそれ以外にも
特徴があります。
当社ではスノコに段差をつけること、また排水穴の形状をより排水しやすいスリット状とメッシュ状に
することで、鉢底の土を使用しなくても良くなりました(スノコのないもの、水平なスノコは鉢底の土を
使ってください)。
プラ鉢を買われるとき鉢の底も少しだけ気にして見てください。これらの特徴が実感できると思います。
![](title03[1].gif)
冬の時期にはプラスチック製品の表面に黒っぽい汚れがつくことがありますがこれらの正体は空気中の
埃などです。
この時期、空気が乾燥するため静電気が起こりやすくなっています。そのため、表面に埃がついてしまい
ます。そんなときは中性洗剤かリンスで拭いてください。乾いた布ではまたすぐに汚れます。
![](point[2]2.gif)
プランターの目皿の部分にポッチがついていますが、この部分は取り外せば、
プランターの水抜き栓になります。水をためて使う場合はこのポッチをつけると水がもらなくて便利です。
鉢の容積を知っておくと、どれくらいの土が必要か目安になります。だいたい底の部分やラベルに
記載されていますので、ご参考にして下さい、記載容積の8分目ぐらいが適量でしょう。
![](m05[1].jpg)
園芸サポート → 知って得する園芸話 → プラ鉢ができるまで
|